ICU患者のせん妄、抗精神病薬で抑制できず

低活動型または過活動型せん妄を伴う急性呼吸不全またはショックによる集中治療室（ICU）入室患者566例を対象に、抗精神病薬のハロペリドールおよびziprasidoneのせん妄抑制効果を無作為化プラセボ対照試験で検討した（MIND-USA試験）。 その結果、14日間の介入期間中のせん妄や昏睡のない生存日数はプラセボ群8.5日、ハロペリドール群7.9日、ziprasidone群8.7日で（試験群の全体的効果のP＝0.26）、両薬剤ともにプラセボに比べ有意な効果を示さなかった（各オッズ比0.88、95%CI 0.64-1.21、同1.04、0.73-1.48）。死亡率・人工呼吸不要日数などの副次的評価項目および錐体外路症状発生率にも有意差は見られなかった。...