ICUの消化管出血高リスク患者へのPPI投与、死亡率抑制せず

消化管出血リスクを有するICU入室患者3282例を対象に、プロトンポンプ阻害薬（PPI）pantoprazole投与の有効性を並行群間試験で検討した（SUP-ICU試験）。 その結果、主要評価項目の90日死亡率はpantoprazole群31.1％、プラセボ群30.4％だった（相対リスク1.02、95％CI 0.91-1.13、P＝0.76）。臨床的に重大なイベント（臨床的に重大な消化管出血、肺炎、クロストリジウム・ディフィシル感染症または心筋梗塞）の発生率はpantoprazole群21.9％、プラセボ群22.6％だった（同0.96、0.83-1.11）。...