1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. トラネキサム酸吸入による喀血治療、副作用なく喀血消失率高い

トラネキサム酸吸入による喀血治療、副作用なく喀血消失率高い

2018年11月29日  Chest

喀血で入院した患者47例を対象に、トラネキサム酸(TA)噴霧吸入の有効性を二重盲検無作為化比較試験で検討。大量喀血(24時間に200mL超)患者は除外した。 その結果、TA群はプラセボ群(生理食塩水)に比べ、入院2日目から喀血量が有意に減少し、入院後5日以内の喀血消失率が高かった(96% vs. 50%、P<0.0005)。TA群では、出血をコントロールするため気管支鏡処置または塞栓術などの侵襲的処置を要した患者はなく(0% vs. 18.2%、P=0.041)、プラセボ群に比べ平均入院期間が短縮した(5.7±2.5日 vs. 7.8±4.6日、P=0.046)。両群とも1年間の追跡期間を通じて副作用は見られなかった。...