1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 多発性嚢胞腎に対するランレオチド、腎機能低下抑制効果認めず

多発性嚢胞腎に対するランレオチド、腎機能低下抑制効果認めず

2018年12月3日  Journal of the American Medical Association

常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)患者309例を対象に、ランレオチドの腎機能に対する効果を非盲検無作為化臨床試験で検討。261例(85.6%)が試験を完遂した。 追跡調査期間2.5年で、年間推算糸球体濾過量(eGFR)低下率は、標準治療+ランレオチド群で-3.53mL/min/1.73m2>/年、標準治療単独群で-3.46mL/min/1.73m2>/年だった(95%CI -0.71-0.56、P=0.81)。腎機能悪化率(ハザード比0.87)、eGFRの変化(-3.58 vs. -3.45)、生活の質の変化は両群に有意な差がなかった。両腎容積増加率は、ランレオチド群の方が標準治療単独群よりも低かった(4.15% vs. 5.56%、P=0.02)。有害事象には、注射部位不快感(32% vs. 0.7%)、注射部位丘疹(5.9% vs. 0%)、軟便(91% vs. 6.6%)などがあった。...