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直腸癌への腹腔鏡下手術、切除の「質」で開腹手術に非劣性示す

2018年12月5日  Annals of Surgery

直腸癌に対する腹腔鏡下切除術と開腹切除術を比較した無作為化比較試験14件のメタ解析を実施し、外科的切除の質について腹腔鏡下手術の開腹手術に対する非劣性を片側Z検定で検証。世界各国の専門家58人のコンセンサスに基づき非劣性マージンを設定した。 その結果、腹腔鏡下手術は開腹手術に対して、外科的剥離断端陽性率(リスク差0.79%、90%CI -0.46-2.04、非劣性マージン2.33%、非劣性P=0.026)、直腸間膜の不完全切除率(同1.16%、-0.27-2.59、2.85%、非劣性P=0.025)、遠位(肛門側)断端陽性率(同0.15%、-0.58-0.87、1.28%、非劣性P=0.005)で非劣性を示した。切除成功率(複合評価項目)については、両術式の比較で結論は得られなかった。...