前立腺癌へのADT、GS 9-10ではOS改善せず

放射線外照射療法を受けた限局性または局所進行性の前立腺癌患者2万139例をグリーソンスコア（GS）8と9-10の2群に分類し、アンドロゲン除去療法（ADT）の全生存期間（OS）改善効果を後ろ向きコホート研究で比較した。 多変量解析の結果、GS 8の患者でADTがOSの有意な改善との関連を認めたが（調整後ハザード比0.78、95％CI 0.70-0.87、P＜0.001）、GS 9-10の患者では同じ関連は見られず（同0.96、0.84-1.11、P＝0.6）、ADTとGSの間に有意な交互作用（P＝0.020）が認められた。GS 8、9、10の3群に分類すると、スコアが高いほどADTとOSの関連を示す調整後ハザード比が高くなった（P＝0.042）。...