1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 高感度心筋トロポニンI値が心筋虚血除外に有用

高感度心筋トロポニンI値が心筋虚血除外に有用

2018年12月11日  Annals of Internal Medicine

安定した冠動脈疾患(CAD)患者707例(解析群589例、検証群118例)を対象に、高感度心筋トロポニンI(hs-cTnI)低値(2.5pg/mL未満)で誘発性心筋虚血を除外できるかどうかを観察コホート研究で検討した。 解析群のhs-cTnI低値患者101例中、誘発性心筋虚血を有する患者は10例(陰性適中率90%)、虚血が心筋層の10%以上に及んだ患者は3例(同97%)だった。検証群での結果は、それぞれ32例中4例(同88%)および2例(同94%)だった。解析群を中央値で3年間追跡したところ、低値患者では有害事象が見られなかったのに対し、2.5pg/mL以上を示した患者では7%に心血管死または心筋梗塞が見られた。...