ICU生存率に胸筋領域の大きさが関連

内科の集中治療室（ICU）入室患者401例を対象に、ICU入室時にCTスキャンで胸筋領域および皮下脂肪組織を測定し、骨格筋・脂肪量と生存率および退院時の機能障害との関連を前向き観察コホート研究で検討した。 その結果、ICU入室時の胸筋領域の増加が6カ月生存率上昇（オッズ比1.03、95％CI 1.01-1.04、P＜0.001）、院内死亡率低下（同0.96、0.93-0.98、P＜0.001）、ICU非在室（ICU-free）日数増加（傾き0.044±0.019、P＝0.021）との関連を認めたが、皮下脂肪組織量との関連は見られなかった。多変量解析でも胸筋領域が生存率およびICU非在室日数と関連したが、皮下脂肪組織量は関連しなかった。胸筋領域は退院時の自立の回復とは関連しなかった（同0.99、0.98-1.01、P＝0.56）。...