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THA後の遅発性脱臼、原因に脊椎・骨盤異常

2018年12月13日  The Journal of Bone & Joint Surgery

人工股関節全置換術(THA)を施行した患者20例を対象に、遅発性脱臼の機械的要因を検討。初回THA後平均8.3年時に、9例に前方脱臼、11例に後方脱臼が見られた。 前方脱臼9例中8例で立位での骨盤の後傾、大腿骨過伸展および新評価指標の矢状面複合指標(combined sagittal index)の上昇が認められた。後方脱臼11例中10例では脊椎後屈可動性の低下、大腿骨過屈曲、座位での矢状面複合指標の低下などの脊椎・骨盤異常が認められた。脊椎骨盤運動の1°の減少ごとに、関連する大腿骨運動の0.9°の増加が見られ、これが一部の患者で骨のインピンジメントおよび脱臼の一因だった。...