アトピー患者の黄色ブドウ球菌、TLR9を介してIL-1α分泌を促進
アトピー性皮膚炎(AD)患者から採取した黄色ブドウ球菌(S. aureus)および実験室菌株の加熱死菌株それぞれ4株を用いて、ケラチノサイトと黄色ブドウ球菌の相互作用を調査し、AD患者の黄色ブドウ球菌の特性を検討した。 ケラチノサイトと培養した結果、AD患者由来の菌株4株中3株がケラチノサイトの細胞質内のリソソームで強く凝集し、インターロイキン-1α(IL-1α)の分泌を促進した。この反応は実験室菌株の全4株および表皮ブドウ球菌では見られず、プロテイナーゼKで黄色ブドウ球菌を処理することで消失した。IL-1αの分泌はToll様受容体9(TLR9)を阻害することで抑制された。...
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