アリロクマブ、ACS後のCVイベント抑制

急性冠症候群（ACS）発症後1-12カ月以内の高用量スタチン療法施行患者1万8924例を対象に、アリロクマブの心血管転帰改善効果を無作為化プラセボ対照試験で検討した（ODYSSEY OUTCOMES試験）。 その結果、追跡期間中央値2.8年での主要複合評価項目（冠動脈疾患死、非致死性心筋梗塞、虚血性脳卒中または不安定狭心症による入院）発生率はアリロクマブ群9.5％、プラセボ群11.1％（ハザード比0.85、95％CI 0.78-0.93、P＜0.001）、死亡率は3.5％、4.1％だった（同0.85、0.73-0.98）。注射部位反応（アリロクマブ群3.8％、プラセボ群2.1％）以外の有害事象発生率は両群同等だった。...