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HPV陽性中咽頭癌へのセツキシマブ、標準療法超えられず

2018年12月26日  Lancet

HPV陽性中咽頭癌患者を対象に、標準療法の放射線療法+シスプラチンから放射線療法+セツキシマブへの切り替えの効果を無作為化第III相試験(De-ESCALaTE HPV試験、患者334例)および無作為化非劣性試験(RTOG 1016試験、849例)で検討。 第III相試験の結果、治療終了後24カ月時のグレード3-5および全グレードの毒性有害事象発生数に有意差はなかったが(P=0.98、P=0.49)、2年全生存率はシスプラチン群97.5%、セツキシマブ群89.4%(ハザード比5.0、P=0.001)、2年再発率は6.0%、16.1%(同3.4、P=0.0007)といずれも有意差が見られた。非劣性試験では、追跡期間中央値4.5年間でシスプラチン群に対するセツキシマブ群の全生存率の非劣性は示されなかったが(非劣性のP=0.5056、片側log-rank検定のP=0.0163)、セツキシマブ群では無増悪生存率が有意に低く(同1.72、P=0.0002)、局所再発率が有意に高かった(同2.05)。...