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整形外科の重複手術、合併症リスクを上げず

2018年12月27日  The Journal of Bone & Joint Surgery

大学病院5施設で入院患者の整形外科手術1万4135件を対象に、1人の執刀医が2つの切開部位の手術を同時に施行する重複手術の安全性を後ろ向きコホート研究で検討。重複手術と周術期合併症の関連を判定するために、重複手術の非劣性の検証にリスク増加率50%の帰無仮説を仮定。 その結果、重複手術の頻度は40%だった。主要評価項目とした術後30日以内の周術期合併症発生率は重複手術群1%、非重複手術群2%で(オッズ比0.61、95%CI 0.52-0.87、P=0.009)、重複手術群の非劣性が示された(同0.61、0.45-0.83、P<0.001)。重複手術群で30日時のあらゆる原因による再入院率が有意に低く、入院期間も短縮した。死亡率に差はなかった。...