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運転者の血中アルコール濃度基準値下げても交通事故減らず

2019年1月17日  Lancet

スコットランドで、2014年に運転者の血中アルコール濃度(BAC)法定基準値が0.08g/dLから0.05g/dLへ引き下げられたことによる交通事故とアルコール消費への影響を断続的時系列研究で検討した。 基準値引き下げ後の週当たりの事故率に有意な変化はなかった(季節性、時間的傾向で調整後の率比1.01、95%CI 0.94-1.08、P=0.77。季節性、時間的傾向、ドライバーの年齢、性別、社会経済的貧困で調整後の率比1.00、0.96-1.06、P=0.73)。基準値引き下げは、小売り店でのアルコール消費量変化との関連はなかったが、飲食店での1人当たりのアルコール消費量のわずかな減少と関連を認めた(-0.7%、-0.8--0.5、P<0.0001)。...