TAVR後のRAS阻害薬処方、予後改善の可能性

経カテーテル大動脈弁置換術（TAVR）施術患者1万5896例を対象に、TAVR後のレニン･アンジオテンシン系（RAS）阻害薬処方と予後の関連を後ろ向きコホート研究で検討した。 RAS阻害薬処方患者は、非処方患者よりも退院後1年時の死亡率（12.5％ vs. 14.9％、絶対リスク差－2.4％、ハザード比0.82、95％CI 0.76-0.90）および心不全による再入院率（12.0％ vs. 13.8％、絶対リスク差－1.8％、ハザード比0.86、95％CI 0.79-0.95）が低かった。4837例で評価した副次評価のカンザスシティ心筋症質問票による健康状態改善度は、RAS阻害薬処方患者で大きかったが、選択バイアスの可能性から臨床的意味はなかった。...