前立腺癌、待機療法より全摘で死亡率改善か

限局性前立腺癌男性695例を対象に、前立腺全摘出術と待機療法の長期転帰を無作為化試験で比較した。 その結果、29年間で前立腺全摘出術群347例中261例、待機療法群348例中292例が死亡したが、前立腺癌による死亡は順に71例と110例だった（相対リスク0.55、95%CI 0.41-0.74、P＜0.001）。術後23年時、前立腺全摘出術群の平均獲得余命年数は2.9年だった。前立腺全摘出術群では、被膜の外浸潤例の前立腺癌死亡リスクが被膜外浸潤のない場合より5倍高く、グリーソンスコア7超群では6以下群より10倍高かった。...