退院時の中等度貧血に赤血球輸血は不要？

2010-14年に入院し退院した患者44万5371例を対象に、退院時および退院後の貧血有病率と長期転帰を後ろ向きコホート研究で検討した。 退院時の中等度貧血（ヘモグロビン値7-10g/dL）有病率は20％から25％へ増加し（P＜0.001）、赤血球輸血率は28％減少した（P＜0.001）。退院後6カ月以内の中等度貧血の改善率は42％から34％へ減少し（P＜0.001）、赤血球輸血率は19％から17％へ、再入院率は37％から33％へそれぞれ減少した（いずれもP＜0.001）。調整後の6カ月死亡率は16.1％から15.6％へ減少した（P＝0.004）。...