ヘルニア修復、メッシュ全除去より部分除去の方が合併症多い

メッシュ除去した腹壁ヘルニア修復術施行患者1904例を対象に、部分的メッシュ除去と全メッシュ除去後の転帰を比較した。 部分的メッシュ除去後は全メッシュ除去後に比べ、手術部位感染（SSI）／手術部位事象発生（SSO）、処置を要するSSO（SSOPI）、再手術の発生率が有意に高かった（35％ vs. 29％、P＝0.01）。清潔創の患者では群間差は認められなかったが、準清潔創の患者では部分的メッシュ除去後にCME後より高頻度でSSOPIに至った（24％ vs 9％、P＝0.02）。メッシュ感染／瘻孔を有する患者では、部分的メッシュ除去後にSSOPI（46％ vs 24％、P＝0.04）および再手術（21％ vs 6％、P＝0.03）が高い割合で認められた。...