1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 腹部大動脈瘤、治療困難例は開腹が転帰良好

腹部大動脈瘤、治療困難例は開腹が転帰良好

2019年3月1日  Annals of Surgery

治療困難な腹部大動脈瘤(cAAA)の修復術3253件を対象に、開腹術(65%)、開窓型ステントグラフト内挿術(FEVAR)(27%)、医師が修正したステントグラフト内挿術(PMEG)(8%)の転帰を比較した。 その結果、傾向スコアで重み付けした周術期死亡率は開腹術群4.7%、FEVAR群3.3%で同等だったが(P=0.17)、長期死亡率はFEVAR群の方が高かった(ハザード比1.7、P=0.02)。開腹術群はFEVAR群に比べ心筋梗塞(P=0.03)、急性腎障害(P<0.001)、新規透析(P=0.003)の発生率増加と関連した。PMEG群とFEVAR群の転帰は同等だったが、長期死亡率はPMEG群で高い傾向が見られた(同1.7、P=0.09)。...