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COPD偽陽性率6割、過剰治療の懸念

2019年3月1日  Chest

20カ国の1万6177例を対象に、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の過剰診断・偽陽性率および過剰治療を調査した(BOLD試験解析)。過去にCOPDと診断されたが、気管支拡張剤投与後のスパイロメトリーで気流閉塞がない(FEV1/FVC正常下限[LLN]超)場合をCOPD偽陽性とした。 その結果、COPDと診断された919例のうち569例はスパイロメトリーで気流閉塞がなかった(COPD偽陽性率61.9%)。診断基準FEV1/FVC 0.7未満(fixed ratio)を用いると、過剰診断率は55.3%だった。喘息患者を除外しても、スパイロメトリーで正常値を示した患者の34.4%が呼吸器系薬剤を使用していた。...