急性期脳卒中への積極的降圧、効果は標準治療と変わらず

急性虚血性脳卒中患者2227例を対象に、静脈内血栓溶解療法による集中的降圧治療（1時間以内に目標収縮期血圧130-140mmHg）の効果を、国際無作為化非盲検エンドポイント盲検化第III相試験でガイドラインが推奨する降圧治療と比較した（ENCHANTED試験）。 主要評価項目の90日時点での修正Rankinスケールによる機能的状態には群間差がなかった（オッズ比1.01、P＝0.8702）。頭蓋内出血の発生は集中降圧群の方が少なかった（各14.8％ vs. 18.7％、オッズ比0.75、P＝0.0137）。重篤な有害事象の発生は集中降圧群19.4％、ガイドライン降圧群22.0％と差がなかった。...