術後せん妄、EEGガイド下麻酔で発生率低下せず

全身麻酔下で大手術を受けた60歳以上の患者1232例（年齢中央値69歳、女性563例）を対象に、術中の脳波（EEG）ガイド下麻酔薬投与による術後せん妄抑制効果を無作為化試験で検討した。 その結果、術後1-5日のせん妄発生率はEEGガイド群26.0％、通常麻酔群23.0％だった（差3.0％、95％CI －2.0-8.0、P＝0.22）。重度の有害事象はEGGガイド群20.2％、通常麻酔群21.0％、30日以内の手術での死亡はそれぞれ0.65％、3.07％に発生した。...