早期胃癌の非治癒切除ESD転帰、病院手術件数との関連は？

日本で早期胃癌に対する非治癒切除の内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）を受けた患者1969例を対象に、手術施行病院の症例数による長期術後転帰の差を後ろ向き試験で比較した。 一般化傾向スコアでマッチさせた患者495組の解析の結果、5年全生存率は病院の年間ESD施行件数の低値ないし中等値群81.5％、高値群86.9％、超高値群85.4％となり、低値ないし中等値群の生存率が高値群（P＜0.001）および超高値群（P＝0.008）に比べて有意に低かった。疾患特異的生存率は97.9％、98.2％、98.5％、無再発生存率は97.6％、97.0％、97.6％で、有意な群間差は見られなかった。...