急性心筋梗塞後の心機能、亜鉛で改善

日本国内で経皮的冠インターベンション（PCI）を実施した急性心筋梗塞（AMI）患者50例を対象に、ポラプレジンクの心機能改善効果を前向き無作為化臨床試験で検討した。 PCI実施から8日後、尿中および血中亜鉛濃度は、対照群よりもポラプレジンク群の方が高かった。インターロイキン-6/最大クレアチンホスホキナーゼの平均濃度は、ポラプレジンク群で有意に減少した（P＝0.045）。心エコー検査で、対照群のAMI後3～9カ月の駆出率は有意な増加しなかった（3日目53 vs. 9ヵ月目59.5、P＝0.015）が、ポラプレジンク群では2時点間に有意な増加を認めた（同54 vs. 同62、P＜0.01）ことが明らかになった。...