麻酔科研修でデブリーフィングを妨げる因子特定
2019年4月2日 専門誌ピックアップ
大学病院の麻酔科研修医および指導医の実体験を基に、麻酔時重大事象発生後のデブリーフィング実施を妨げる因子を混合研究法で検討した。 重大事象が1年間に89件発生し、デブリーフィング実施率は49％だった。半数近くが手術室外で発生し、危機的事象（心停止、緊急外科的気道確保を要する気道管理困難例など）、破壊的行動、コミュニケーションの断絶があった。重大なコミュニケーション断絶を伴う事象がデブリーフィング非実施率と強い関連を認めた（64.4％ vs. コミュニケーション断絶がない事象のデブリーフィング非実施率36.4％、P＝0.008）。...