ARDSへの食道内圧ガイド下PEEPは有益か

北米14施設で中等度ないし重度の急性呼吸窮迫症候群（ARDS）患者200例を対象に、食道内圧（PES）を指標とした呼気終末陽圧調整法（PESガイド下PEEP）の有効性を第II相無作為化試験で検討。経験的高PEEP-吸入気酸素濃度法と比較した。 その結果、主要複合評価項目（28日目までの死亡または人工呼吸器非装着日数）に有意な群間差はなかった（PESガイド下PEEPでの良好転帰の確率49.6％、95％CI 41.7-57.5、P＝0.92）。死亡率はPESガイド下PEEP群32.4％、経験的PEEP群30.6％（リスク差1.7％、－11.1-14.6、P＝0.88）、人工呼吸器非装着日数の中央値は22日、21日（中央値の差0、－1-2、P＝0.85）だった。 ...