マイボーム腺機能不全とドライアイ、病因は異なる？

長崎県平戸市度島の島民356人を対象に、マイボーム腺機能不全（MGD）およびドライアイの有病率および危険因子を集団ベースの横断研究で検討した（平戸度島スタディ）。 その結果、MGDおよびドライアイの有病率はそれぞれ32.9％、33.4％で、併発率が12.9％だった。MGDは男性（オッズ比2.42）、年齢（同10歳増加当たり1.53）、脂質低下薬服用（同3.22）と、ドライアイは女性（同3.36）、コンタクトレンズ（同2.84）、結膜弛緩症（同2.57）、眼瞼縁異常（同3.16）との関連を認めた。MGDとドライアイの年齢別有病率は異なり、16のパラメータの因子分析によってMGDとドライアイ独立した隠れた病因を有することが明らかになった。...