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流産手術前の予防的抗菌薬投与、骨盤内感染症減らせず

2019年4月11日  New England Journal of Medicine

自然流産後の受胎産物除去術を予定する女性3412例を対象に、術前の抗菌薬による骨盤内感染症予防効果を二重盲検無作為化試験で検討(AIMS試験)。主要評価項目の骨盤内感染症は、4点の臨床的特徴(膿性腟分泌物、発熱、子宮圧痛、白血球増多)のうち2点以上を認める場合または特徴1点を認め抗菌薬投与を要した場合と定義した。 その結果、骨盤内感染症リスクは、抗菌薬群4.1%、プラセボ群5.3%だった(リスク比0.77、95%CI 0.56-1.04、P=0.09)。骨盤内感染症の定義を臨床的特徴2点以上の場合のみとすると、リスクは1.5%、2.6%だった(同0.60、0.37-0.96)。両群の有害事象の発生率に有意差はなかった。...