人工関節置換術前オピオイド長期投与の影響

国民保険請求データ5万8082例より、人工膝関節全置換術（TKA）、人工股関節全置換術（THA）または後方腰椎固定術（PLF）を受けたコホート3件を対象に、術前のオピオイド投与期間が及ぼす有害転帰のリスクをCox比例ハザード分析で検討した。 その結果、術前のオピオイド使用期間が6カ月を超えると、TKA、THA、PLF後の全原因および疼痛関連の救急科来院、創傷離開／感染、90日以内の再入院、術後1年以内の修正手術の高いリスクと関連を示した。オピオイド常用者が術前3カ月に使用を中止すると、有害転帰のリスクが有意に減少した。...