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低リスク大動脈弁狭窄症のTAVR、開胸手術に非劣性

2019年4月12日  New England Journal of Medicine

手術危険度の低い重度大動脈弁狭窄症患者を対象に、経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)の開胸大動脈弁置換術に対する非劣性を2件の試験で検討した。 バルーン拡張型弁を用いた試験(1000例)では、1年時主要複合評価項目(死亡、脳卒中または再入院)推定発生率はTAVR群8.5%、開胸術群15.1%だった(非劣性P<0.001、優越性P=0.001)。重大な出血性合併症、中等-重度弁周囲逆流の発生率に有意差はなかった。自己拡張型弁を用いた無作為化非劣性試験(1403例)では、24カ月時主要複合評価項目(死亡または後遺障害を伴う脳卒中)の推定発生率はTAVR群5.3%、手術群6.7%で、TAVRの非劣性が示された(非劣性の事後確率>0.999)。TAVR群では出血性合併症と急性腎障害の発生率が低く、中等度ないし重度弁周囲逆流とペースメーカー留置の発生率が高かった。...