妊婦用の肺塞栓症診断アルゴリズム、造影CT回避率39％

肺塞栓症が疑われる妊婦498例を対象に、妊婦に適応させたYEARS診断アルゴリズムで母体および胎児の放射線暴露を伴う画像検査（CT肺動脈造影）を回避できるかを前向き試験で検討した。YEARSアルゴリズムの3基準およびDダイマー値に基づく肺塞栓症除外判定に加え、圧迫超音波検査での血栓の有無による肺塞栓症診断も行った。 その結果、YEARSアルゴリズムによるCT肺動脈造影回避率は39％だった。YEARSアルゴリズムのCT肺動脈造影回避率は妊娠初期で65％と最も高く、妊娠後期で32％と最も低かった。...