腱板修復術後のスリング固定は不要？

軽度または中等度の腱板断裂に対する関節鏡下修復術80例を対象に、術後早期にスリング固定の有効性を検討。患者をスリング固定を実施する群としない群に無作為に割り付け、術後6カ月間追跡評価した。 その結果、スリングなし群はスリング群より、1.5カ月時の外旋（P＝0.017）および能動的挙上（P＝0.038）、3カ月時の能動的挙上（P＝0.015）および内旋（P＝0.011）の各平均値が大きかった。6カ月時の超音波検査では、両群の腱厚、滑液包炎、エコー輝度、修復の完全性に有意差はなかった。多変量解析では、スリング固定によってSANE（Single Assessment Numeric Evaluation）は低下し、疼痛が増加したことが明らかになった。...