高リスク者へのTJA、強力な抗凝固薬でもVTE減らず
2019年4月23日
The Journal of Bone & Joint Surgery
関節全置換(TJA)術6万467例を対象に、静脈血栓塞栓症(VTE)の高リスク患者に対する強力な抗凝固薬(ワルファリンおよび低分子量ヘパリン)の治療効果を多施設後ろ向き試験で調査した。 その結果、全リスクスコアで、標準薬のアスピリン投与群の方がワルファリンまたは低分子量ヘパリンの投与群よりも塞栓症の発症率が低かった。傾向スコア分析では、低分子量ヘパリン群またはワルファリン群はアスピリン群より静脈血栓塞栓症の発症率が高かった。初回人工股関節全置換例では、ワルファリン群で高リスク患者のリスク増加、低分子量ヘパリン群で標準リスク患者のリスク増加を示した。...
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