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肺高血圧症診断に身体所見は有用か

2019年4月25日  Chest

右心カテーテル検査を受検した患者116例を対象に、肺高血圧症(PH)の診断における身体所見の有用性を前向きに検討した。PH有病率は87%だった。 その結果、頸静脈拍動(JVP)3cm超(陽性尤度比2.5、95%CI 1.2-5.4)および肺動脈弁逆流雑音(特異度100%、95%CI 79-100)のみがPH診断に有用だった。JVP 3cm超の所見なし(陰性尤度比0.4)および大きな第II音肺動脈成分なし(同0.5)はPH除外診断にやや有用だった。JVP 3cm超および傍胸骨拍動がPHを識別し、JVP 3cm超+傍胸骨拍動+末梢浮腫の所見の組み合わせが重症PHを識別した。...