TKA再置換へのインストゥルメンテーションの影響

オーストラリア整形外科協会全国関節置換レジストリ（AOANJRR）に登録された初回人工膝関節全置換術（TKA）施行例のデータを用いて、画像導出インストゥルメンテーション（IDI：image-derived instrumentation）、コンピュータナビゲーション、いずれも不使用の場合の再置換率を比較した。 その結果、5年累積再置換率はIDI群、ナビ群、いずれも不使用群に有意差はなかった。ナビ群と比較し、IDI群の後方安定化TKA（ハザード比1.45、P＝0.036）および65歳以下（同1.52、P＝0.010）の各サブグループは、3カ月以降の再置換率が有意に高かった。膝蓋コンポーネントの再置換率は、IDI群が有意に高かった。...