心停止直後の冠動脈造影、待期的実施と差なし
2019年4月30日
New England Journal of Medicine
ST上昇型心筋梗塞(STEMI)でない院外心停止患者538例を対象に、蘇生直後に冠動脈造影を実施する即時実施と神経学的回復後に実施する待期的実施の効果を多施設試験で比較した(COACT試験)。患者には必要に応じて経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を施行した。 その結果、主要評価項目の90日全生存率は即時施行群64.5%、待機的施行群67.2%だった(オッズ比0.89、95%CI 0.62-1.27、P=0.51)。副次評価項目の一つ、目標体温までの時間中央値は即時施行群5.4時間、待機的施行群4.7時間だったが(幾何平均の比1.19)、その他の評価項目に有意差はなかった。...
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