膵がん補助療法後は切除で生存改善

術前補助療法を実施した膵腺がん患者156例を対象に、生存転帰を後ろ向きコホート分析で検討。切除可能性の再評価で132例が局所進行膵癌、22例が切除可能境界域膵癌、2例が切除可能と診断された。 その結果、切除患者の生存率は切除可能境界域膵癌と局所進行膵癌で同等だった。術前補助療法の種類または全用量投与の有無に関係なく、切除患者は非切除患者に比べて生存転帰が良好だった（生存期間中央値22.4カ月 vs. 12.7カ月、1年、3年、5年生存率86.4％、38.9％、26.9％ vs. 52.2％、1.5％、0％）。術前Ca 19-9値を問わず、外科的切除が生存に良い影響をもたらした。...