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偶発胆嚢がんの転帰、胆嚢摘出術中の胆汁漏と関連

2019年5月16日  Annals of Surgery

胆嚢摘出術後に診断された偶発胆嚢がん患者82例を対象に、術中胆汁漏と腫瘍学的転帰の関連を集団ベースの後ろ向きコホート研究で検討。55例(67%)に胆嚢摘出術中の胆汁漏を認めた。 その結果、術中胆汁漏ありの患者はなしの患者に比べて、腹膜播種の発生頻度が高く(24% vs. 4%、P=0.0287)、根治的再切除施行率(25% vs. 56%、P=0.0131)およびR0切除達成率(オッズ比0.19、95%CI 0.06-0.55)が低かった。Cox回帰モデルでは、術中胆汁漏が無病生存期間短縮の独立予測因子だった(ハザード比1.99、95%CI 1.07-3.67)。...