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アジア人の慢性肝不全急性増悪、1割は薬剤が原因

2019年5月20日  専門誌ピックアップ

アジア人の慢性肝不全急性増悪(ACLF)患者3132例を対象に、薬剤誘発性ACLFの原因薬剤、特性、転帰などを検討した。 その結果、薬剤誘発性ACLF発生率は10.5%で、原因薬剤は代替薬(71.7%)、抗結核薬(27.3%)だった。背景肝疾患はアルコール性、非アルコール性および原因不明の肝疾患が多く、黄疸、腹水、脳症、MELDおよびChild-Turcotte-Pughのスコア高値が認められた。90日死亡率は薬剤誘発性ACLF患者で非薬剤誘発性ACLF患者に比べ高く(P=0.007)、動脈血中乳酸(P<0.001)および総ビリルビン(P=0.008)が死亡予測因子だった。...