胃GIST出血の危険因子を特定

胃の消化管間質腫瘍（GIST）新規診断患者697例を対象に、出血性GISTの危険因子および予後を検証した。46例（6.6％）に上部消化管出血が見られ、初回止血法として15例に内視鏡的介入、2例に肝動脈塞栓術、1例に外科的介入を実施した。 中央値68カ月の追跡の結果、5年生存率は出血あり群79.4％、なし群91.8％だった（P＝0.004）。5cm超の最大腫瘍直径およびKi-67陽性が胃GIST出血の有意な危険因子だった。年齢60歳以上（ハザード比8.124、P＝0.048）、壊死（同5.093、P＝0.027）、腫瘍の出血（同5.743、P＝0.034）に全生存不良との関連を認めた。...