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NSCLCへの肺葉切除、静脈結紮先行でOS改善

2019年5月28日  専門誌ピックアップ

胸腔鏡下肺葉切除術を施行した非小細胞肺がん(NSCLC)患者78例を対象に、手術時の血管結紮順序が術後の腫瘍細胞播種発生率および生存率に及ぼす影響を無作為化臨床試験で検討した。 その結果、動脈結紮先行群の65.0%、静脈結紮先行群の31.6%に血中の葉酸受容体陽性循環腫瘍細胞(FR+CTC)の漸進的変化を認めた(P=0.003)。動脈結紮先行が術中のFR+CTC増加の危険因子だった(ハザード比4.03、1.53-10.63、P=0.005)。傾向スコア解析で、静脈結紮先行群で5年全生存率(OS)、無病生存率および肺がん特異的生存率が有意に改善したことが示された。多変量解析では、動脈結紮先行が生存率不良の予後予測因子だった。 ...