右肝切除の尾側アプローチ腹腔鏡下術、短期転帰良好

右肝切除術施行患者を対象に、尾側アプローチを用いた腹腔鏡下術と前方アプローチおよび肝挙上法を用いた開腹術の短期転帰を比較した。 傾向スコアでマッチさせた腹腔鏡群と開腹群（各群72例）を比較した結果、開腹群に比べ腹腔鏡群の周術期失血量および輸血発生率は有意に低かったが（P＜0.001、P＝0.009）、手術時間は有意に長かった（P＜0.001）。全合併症および症候性呼吸器合併症の発生率はいずれも腹腔鏡術群で開腹術群に比べ有意に低く（P＝0.006、0.027）、入院期間も有意に短かった（P＝0.013）。...