嗅覚不良の健康高齢者、10年死亡リスク高い

米国で2つのコミュニティの高齢者2289人を対象に、嗅覚不良と死亡率の関連を地域住民コホート研究で検討した。 その結果、嗅覚不良者は嗅覚良好者に比べて、10年および13年時の累積死亡リスクがそれぞれ46％、30％高かった。この関連はベースラインの健康状態が良好または極めて良好な高齢者で顕著だった（10年死亡リスク比1.62、1.37-1.90）。嗅覚不良は神経変性疾患および心血管疾患による死亡率上昇と関連した。媒介分析の結果、嗅覚不良者の10年死亡率上昇の22％を神経変性疾患、6％を体重減少で説明できた。...