非心臓手術後のCVDイベント増加にOSAリスクが関連

5カ国8施設で、閉塞性睡眠時無呼吸（OSA）の診断を受けていないがそのリスクがあり、心臓以外の大手術を受ける成人患者1218例を対象に、術後30日以内の心血管合併症との関連性を前向きコホート研究で検討した。 その結果、術後30日時の主要転帰（心筋障害、心臓死、心不全、血栓塞栓症、心房細動および脳卒中の複合）発生率は、重度OSA例30.1％、中等度OSA例22.1％、軽度OSA例19.0％、非OSA例14.2％で、関連は重度OSA例でのみ有意だった（調整ハザード比 2.23、95％CI 1.49-3.34、P＝0.001）。術後3日間の夜間の酸化ヘモグロビン飽和度低下80%未満の平均累積時間は、心血管系合併症例23.1分、非合併症例10.2分だった（P＜0.001）。...