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ARDSへの早期神経筋遮断薬、通常ケアと有意差なし

2019年6月17日  New England Journal of Medicine

高終末呼気陽圧(PEEP)戦略での機械的換気を受けている発症後早期(中央値で発症後7.5時間)の中等症ないし重症急性呼吸窮迫症候群(ARDS)1006例を対象に、神経筋遮断薬cisatracurium早期持続投与の効果を検討した(ROSE試験)。 その結果、主要評価項目に規定した90日時の全死因院内死亡率は介入群(cisatracurium 48時間持続投与、深鎮静)42.5%、通常ケア群(ルーチンの神経筋遮断薬投与なし、浅鎮静)42.8%だった(差-0.3パーセントポイント、95%CI -6.4-5.9、P=0.93)。試験は無益性を理由に2回目の中間解析後に中止された。...