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ICU患者へのデクスメデトミジン早期投与、通常ケアと転帰同等

2019年6月19日  New England Journal of Medicine

集中治療室(ICU)で機械的換気12時間未満の重症患者3904例を対象に、デクスメデトミジンの鎮静効果を非盲検無作為化試験で検討した(SPICE III試験)。 その結果、主要評価項目の90日全死因死亡率はデクスメデトミジン群29.1%、通常ケア群(プロポフォール、ミダゾラムなど)29.1%だった(調整リスク差0.0パーセントポイント、95%CI -2.9-2.8)。デクスメデトミジン群では、規定水準の鎮静(リッチモンド興奮・鎮静スケール-2から+1)を得るため、64%にプロポフォール、3%にミダゾラム、7%に両剤を追加投与し、通常ケア群では基本の鎮静剤として、それぞれ患者の60%、12%、20%に投与した。デクスメデトミジン群の方が徐脈および低血圧の頻度が高かった。 ...