白内障に対して眼内白内障レンズを挿入した高齢患者13例[ブルーライトカットレンズ(BB)8例、UVカットレンズ(UV)5例]と健常対照16例を対象に、レンズ挿入によって概日リズム、認知機能、および睡眠調節機能が改善するかを検討した。 その結果、露光期間中と起床後の持続的注意力を指標とした認知機能は、UV群でBB群より良好だった(276.9±11.1ミリ秒 vs. 348.3±17.8ミリ秒、同71.4、29.5-113.1%、P=0.002)。UV群では徐波睡眠が対照群より増加し(13±3.4% vs. 5.2±0.8%、同7.9、2.4-13.4%、P=0.02)、第1睡眠周期のノンレム時の前頭野での徐波活動(0.75-4.5Hz)がBB群より増加した(79.9±13.6 vs. 53.2±10.7μV2/Hz、同26.7、9.2-48.9、P=0.03)。 ...
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