TKA術前KLスコアが術後の疼痛や機能と関連

変形性関節症（OA）患者559例のデータを用いて、人工膝関節全置換術（TKA）施行前のX線像によるOA重症度評価の有益性を検討。BMI、年齢、性別およびShort Form-12精神的側面のサマリースコアで調整後、術前Kellgren & Lawrence（KL）分類スコアと術前疼痛の交互作用項を用いて多変量線形分析を実施した。 術前KLスコアは術後1年の疼痛および機能と独立した関連を認めた（β＝5.4およびβ＝7.7）。術前疼痛は術後疼痛（β=0.3）とのみ関連が見られ、術後機能（β＝0.2）との関連は見られなかった。術後2年の疼痛と機能にも見られた。KLスコアは、術前疼痛が術後1年疼痛（β＝－0.1）および術後2年の疼痛（β＝－0.1）、術後1年および2年の機能（β＝－0.1）に及ぼす影響を修正する傾向を示した。 ...