高PEEP＋肺胞開存手技で肥満患者の術後肺合併症減らず

全身麻酔下で心臓、神経以外の手術を受けたBMI 35以上の肥満患者1976例を対象に、術中の高レベル呼気終末陽圧（PEEP）と肺胞開存手技の併用による人工呼吸管理が術後肺合併症発生率を低下させるかを無作為化試験で検討した。 その結果、術後5日以内の肺合併症（呼吸不全、急性呼吸窮迫症候群、気管支痙攣、新規の肺浸潤、肺感染症、誤嚥性肺炎、胸水、無気肺、心肺浮腫、気胸の複合）発生率は、高PEEP（12cmH2O）＋肺胞リクルートメント併用群21.3％、低PEEP（4cmH2O）群23.6％だった［差－2.3％（95％CI －5.9-1.4）、リスク比0.93（0.83-1.04）、P＝0.23］。 ...