黄斑部網膜厚、認知症と逆の関連示す

日本の佐久地域で65-86歳の住民1293人を対象に、網膜のスペクトラルドメイン光干渉断層計（SD-OCT）測定値と認知機能の関連を集団ベースの横断研究で検討（Saku area in Japan Public Health Center-based prospective Study）。975人を解析対象とした。 その結果、健常対照、軽度認知障害、認知症の3群間で、黄斑部網膜全層厚および神経節細胞複合体（GCC）厚に有意差が見られたが、乳頭周囲網膜神経線維層（ppRNFL）厚には有意差がなかった。年齢、性別、学歴、屈折値で調整後、黄斑部網膜全層厚およびGCC厚が認知症と逆の関連を示したが、ppRNFL厚は認知症との関連を認めなかった。...